シルバーウィーク大改修まとめ

男木島では快晴に恵まれたシルバーウィーク。連日たくさんの観光客の方がお越しになられ、のんびりとした島時間を満喫されていました。一方で、図書館づくりに勤しむメンバーは「この期間で追い込みをかけるぞ!」と意気込み満点、いつもよりさらにピッチを上げての改修に注力しました。今回の記事では、進捗度合いはシルバーどころかゴールド級となった作業の模様をお伝えいたします。

 

■シルバーウィーク前日

「連休にはボランティアさんにも集まってもらえるみたいやし、ちょっとは楽しい作業ができるように準備しとかんとね」われらが棟梁イナヅカさんの思いやりと意識の高さ溢れる一言に後押しされて、シルバーウィーク初日には床貼りにすぐに取りかかっていけるように、床下に断熱材を入れていきました。

熱を通しにくく、耐水性能にも優れた断熱材の機能が十二分に発揮されるためには、根太と根太の間に隙間なく敷き詰めていくのが重要なポイント。そこで、ひと通り入れ終わった後には、端のあたりに残ったわずか1cmほどの隙間も許さぬ徹底ぶりで、目につく隙間にはサイズ加工したものをはめ込み、丁寧に仕上げをしていきました。1階西側にあたる書庫スペースと1階東北側のギャラリースペースでの施工完了時には、あたりはすでに真っ暗に。真夏には19時を過ぎてもまだまだ明るかった空も、近ごろは同じ時間には電灯がないと手元が見えなくなってしまうほど陽が落ちるのが早くなっていて、なおのこと本格的な秋の訪れを感じます。夜風も涼しく作業がはかどる環境としては最高なのですが、シルバーウィーク本番はこれからということで、身体のコンディションもしっかりと整えるためにこの日の残業はほどほどにして解散。夜が明けたら、いよいよ改修強化期間スタートです…!

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■1日目

初日の作業箇所は広く1階部分の床・壁・書庫スペース壁面の本棚にまで及びました。建築部隊の男性陣、床は寸法の微調整や釘打ちは行わずに床板を仮敷きの状態に留めて、先に本棚の大枠を作っていくことに。柱の左右に抱き合わせるようにして、本棚の側面になる木材から打ち付けていきました。それと並行して塗装部隊を任された子ども+女性陣は、本棚に使う木材に柿渋を塗ったり、漆喰で仕上げる壁にアク止めを塗ったりとそれぞれの持ち場で奮闘して下さいました。

この日の塗装部隊の中にはかつて男木島に保育所があったときに先生として働かれていた経験をお持ちの方がいらっしゃったのですが、当時まだ幼かった建築部隊長の大和さんの活躍ぶりを近くで拝見されて「立派になりましたね」と喜ばれる場面があり、この場所が未完成ながらも人と人をつなぐ役割を果たしてくれたと思うととても嬉しい気持ちになりました。そんな和やかな空気が漂った後、一部新設する壁の継手で使う木材の加工を担当していた宮大工こと山のカズマサくんは、工具を上手く使いこなせずどこか手元がぎこちないと感じた拍子に「利き手が足りない!」と謎の発言をして周囲を笑わせ、安定のムードメーカーっぷりを発揮してくれました。

バラエティに富んだ心強い助っ人のみなさんにお集まりいただくことができ、良いスタートダッシュが切れたシルバーウィーク初日なのでした。

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■2日目

明くる日、男木島図書館はいつもに増してにぎやかでした。お彼岸のため島に帰省して来られた方や家族でバカンスを楽しみに来島された方、観音寺や遠く兵庫県からボランティアに参加して下さった方など、頼れる男性方に大勢お集まりいただくことができました。そこで、人手のあるうちに足元を固めてしまおうと床の本貼りに着工することに。最初はエア釘打機を使ってパッパッパッとリズム良くスピーディーに床貼りを進めていく予定でしたが、ここに来て機械に合わせて買ってきたつもりのワイヤー連結釘がサイズ違いで使えないことが判明…。急遽ワイヤーでひとつなぎになっている釘をニッパーで切断してバラしていくという工程が加わり早々に出端をくじかれる結果となってしまったのですが、「仕方ない、仕方ない!よくあることだよね〜(笑)」と文句も言わずに優しくフォローして下さる方ばかりで救われました。その後はバラした釘をトンカチ片手に一つ一つ地道に打ち付けていきました。大人に混じって頼もしい大工さんっぷりで大活躍してくれたのは、小学生のユウトくん。彼の勇姿を目に、何でも自分でやってみるというDIY精神が図らずともこの場所で日々育まれていることを嬉しく思ったのでした。

無事に書庫スペースの床の本貼りを終えたところで、本棚作りの方も作業を進めました。本棚の背にあたる部分に色づけした構造用合板を打ち付け、横一列に板を通したところで少しずつハコらしい形が見えてきました。まだまだ本棚と呼ぶには不十分な状態ではありますが、改修当初ひたすらに家の中に残っている荷物を出して掃除や片付けをしたり、自分よりも背の高い雑草と格闘したりしていた頃を振り返ると「ついにここまで来れたか…」と感慨深い気持ちになりました。

最後に床が傷つかないように養生シートを被せて、次の日の作業がしやすいように道具類を整理整頓したところで2日目は終了。夜遅くまでお疲れさまでした。

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■3日目

シルバーウィークも折り返しを迎えた3日目。この日はユウトくんの妹・ノエミちゃんが終日お手伝いに来てくれていました。書庫スペースに続いて、この日はギャラリースペースの床の本貼りから始めました。「わたしもやりたい!どこ打てば良いの?」と、積極的に作業を楽しむノエミちゃん。彼女の好奇心は止まるところを知らず、釘打ちの他にも壁の始末をするのに撤去しないといけない木材があれば自ら手鋸を引き、下地となる板を打ち付けないといけないとなれば自らインパクトを手にビス止めを次々にこなしていったりと、その仕事っぷりたるや大人にも引けをとらないほどでした。

そんな彼女、図書館理事長の順子さんが持っていたカメラに興味津々。「何か撮ってみる?」と順子さんに手渡されたチェキで、作業合間にあっという間に30枚のフィルムに彼女の見た風景がおさめられました。「こっち向いて!ウインクした瞬間に撮るからね」と被写体へリクエストする場面も見られ、その様からはもうすっかり一人前の写真家さんの風格が感じられました。彼女が撮りためた写真は現在改修中の男木島図書館にて「ノエミ展 しゃしん」としてご高覧いただけます。お近くにお越しの際は、ぜひ彼女ならではの視点を体感しにいらして下さいね。

この日も暗くなるまで作業は続きましたが、夕方にユウトくん・ノエミちゃんのお父さんであるジャンさんが自家製クレープを特別出店しに来られていたONBA FACTORYさんまでお邪魔して、クレープ休憩という何ともお洒落で贅沢なひとときを満喫し、エネルギー補給も十分に最後まで頑張ることができました。作業的には裏庭のガラ出しと土均し、本棚裏の外壁の打ち付けも進み、すでに数日前と比べると見違えるほどの空間に。残り2日間でまたどんなふうに変化していくのか、ワクワク想像は膨らみながら夜は更けていきます。

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■4日目

「昨晩の楽しい想像の世界はどこへやら…(笑)」ついついそうこぼしたくもなるような作業が待ち受けていた4日目。柱、床、壁と構造が少しずつ固まってきたところで、これまで手をつけるのを先延ばしにしていた痛みのひどい北側・西側の減築へとついに踏み切りました。

棟梁、建築部隊長、宮大工に加えて、男木のデストロイヤーという異名を持つ本業イラストレーター兼漁師の橋本さんも参戦しての島の男性陣総出による作業では、まず図書館の設計をしてくださっているくもさんから届いたイメージ図に沿って北側のサッシを既存のものから旧小中学校校舎で使われていた窓に入れ替えるために、残っていたサッシを外しました。続いて行った西側の減築では、基礎石だけを残す形で柱を丸ノコで切り落とし、次々と撤去していきました。これまで建物の一部としてあったものを取り除くということで、わりと慎重な構えを見せる棟梁、建築部隊長、宮大工を横目に躊躇なく手を動かす男木のデストロイヤーの姿があり、周囲からは思わず「さすがっすわ…(笑)」と賞賛の声がこぼれていました。勢いそのままに、この日のうちに大きな事故や怪我、建物へのダメージもなく無事に減築作業を終えることができました。以前からずっと気がかりだった箇所だけに、ほっと一安心できたのでした。

男性陣が派手に作業を展開する一方で、内装に使う木材をコツコツと塗り進めて下さった女性陣にも感謝です。あと残るは最終日のみ、どんな一日となるのでしょうか。

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■最終日

減築で「こわす」一日となった4日目とは打って変わって、最終日は再び「つくる」一日となりました。作業開始とともに女性陣が玄関周りの壁に漆喰を塗ろうと準備していたところに、ふらりと現れたのは男木一のイケメンとのお声高い灯台守のキヨシさん。元タイル屋さんという彼に漆喰塗りのレクチャーをお願いすると「漆喰は屋根の始末をするときにちょっと使ったことがあるくらいやけんなぁ」と言いながらも、道具を持って自らお手本を見せて下さいました。「端の方からちょっとずつ…もう少し粘り気があっても良いかもしれんのぉ」そんなアドバイスも少々に、ものの数分で壁の一角を見事美しく仕上げて下さいました。これには周りで見ていた女性陣から「すごーい!!」と感嘆の声が続々と上がりました。その後見よう見まねで漆喰を塗り進め、玄関周りの壁は一面真っ白に大変身。一度用事で離れて再び様子を見に戻って来て下さったキヨシさんからも「二重丸やな」とばっちりお墨付きをいただけました。

波に乗って作業する女性陣の傍ら、建築部隊長と宮大工は書庫スペース北側の建具取り付け作業に悪戦苦闘していました。建具を扱うだけにちょっとした歪みも許されない完璧に近い施工が求められることから、幾度となく寸法や水平値を測っては細やかな調整を繰り返し行う彼ら。表情はまさに真剣そのものでした。棟梁も減築した西側の外壁の始末を黙々と進めて下さっていて、縁の下の力持ちの存在に頭の下がる思いでいっぱいでした。

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ご覧になっていただいた通り、5日間で改修作業を大幅に進めることができました。これも偏に連日お手伝いに来て下さったみなさまの多大なるご尽力のおかげです。本当にありがとうございます。オープンを心待ちにして下さっているみなさまのお気持ちに応えるためにも、引き続き頑張ってまいりますので応援よろしくお願いします。

 

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