週末恒例となってきました図書館拠点地の古民家改修作業。先週末の6月27日、28日の二日間では前回に引き続きコンクリートによる基礎工事を進める傍ら、これまでに庭の土の中から掘り起こした大量の瓦を処分するために運び出す作業を並行して行いました。
まずは男性陣主導、コンクリートによる基礎工事の様子から。
北側の基礎に続く第二弾は、南側のコンクリート打ちです。今回お手伝いに初参戦くださったのは、今春奥様と0歳児の息子さんとともに男木島へ移住して来られた前田さん(写真中央)。本業はフレンチのシェフで、島内でレストランを開業するために自邸のセルフリノベーションに現在進行形で取り組んでおられるだけあって、工具の扱いや身のこなしはさすがです。心強い助っ人の登場に、いつもの図書館メンバーも勢いに乗ります。
コンクリートを「練る/流す/均(なら)す」という三工程を分業して行うことで、力の浪費を最小限に、最大限のスピードを保って作業を進めることができました。この無駄のない華麗なる連携プレーによって、第一弾の基礎完成には二日間にわたる時間を費やしたところを今回はたった一日で仕上げまで終えてしまったのだから、すごいの一言です。
勢いをそのままに、翌日には基礎工事最後の一箇所、西側のコンクリート打ちに取り掛かり始めました。コンクリートを練るのに必要なバラスが途中で足りなくなってしまったので、型に半分ほど流し込んだところで残りの作業はおあずけに…。基礎工事が終われば床や壁、内装などいよいよ空間づくりに入っていけるので、それを糧に男性陣にはあともうひと踏ん張り頑張っていただければと思います。いつも力仕事、本当にありがとうございます!
続いては、瓦の運び出し作業の様子です。
これまでに地中から掘り起こした瓦は再利用も考慮して表の庭の片隅にまとめて置くようにしていたものの、あまりの量に貴重な作業スペースが削られていたことに加え、悲しくもいまだ家の敷地のあちこちに瓦が散在していることもあり、一度まとめて処分することに。瓦を土のう袋に詰めて、業者さんに回収していただくコンテナを置いている表の浜までせっせと運びます。
図書館の場所から表の浜までは男木特有のせまい路地が続き、トラックなどの車が入り込めないので台車を使って行ったり来たりしながら地道に運び出すのですが、これが本当に大変な作業。女性ではとても手に負えない…と困っていた時に、通りがかりの観光客の方が何ともありがたいことに自らお手伝いを買って出てくださいました。ふだん運搬関係のお仕事をされているそうで、その馬力たるや数名で瓦を詰める作業をしても追いつかないほど…!思わぬお助けマンの登場に、こちらの作業もものすごい勢いで進んでいきます。
コンテナ前にある程度袋がたまってきたところで、袋詰めをしているメンバーにも一度招集ががかります。バケツリレーのようにして瓦をガラガラとコンテナ内に放り込んだ後は、空になった袋を回収して図書館まで持ち帰り再度瓦詰めを行います。このターンを数回くり返した結果、山積みになっていた瓦の山を見事なくすことができました。スッキリとした見た目と空間の広がりに得られた達成感はひとしおでした。
同じようにして裏庭に散らばる瓦の運び出し作業を続けていたところ、男木では「おんびき」と呼ばれる大きなカエルが瓦の山の中から数匹登場。「こんなに大きいカエル、見たことない〜!」と、島外からお手伝いに来てくださっていたボランティアさん達はさわってみたり写真を撮ったりと大興奮!作業合間に自然と笑顔がこぼれた一コマでした。まだまだ力のいる作業が大半を占めており、ものすごくハードなことをお願いしているなぁ…とボランティアのみなさんに対していつも申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、あまり肩肘をはりすぎずにみんなで「つくる」過程を楽しみ共有することを大切にしていけたらと、彼らの表情を見ていて思ったのでした。8月まで残すところあと一ヶ月、もう少しみなさんにお力を貸して頂くことになりますが、今後ともどうぞよろしくお願いします!
今週末4日、5日も引き続き「第4回目くらい男木島図書館大改修大会」と題しまして改修作業を行います。男性陣にはおもに改築関係を、女性陣にはもろもろの片付けや二階の天井に貼りつける和紙染めを進めていただく予定です。すでに数名の方からお問い合わせや参加のお声かけをいただいており、大変うれしく思っております。まだまだボランティアさんを募集しておりますので、ご興味をお持ちいただけた方は下記のFacebookイベントページまたはボランティア申し込みフォームからどうぞお気軽にご連絡くださいませ。飛び込みでのご参加もお待ちしております〜!
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