2016年2月の開館日 あれこれ集

気がつけばもう3月ですね。男木島図書館の開館式を行った日がちょうどバレンタインデーだったので、正式オープンしてから早くも半月もの時が流れたようです。

週に4度の開館日には、開館の知らせを聞いた島外の方や観光客が訪ねて来てくださり、ちらほらと島にお住いの方もあそびに来てくださるようになっています。

みなさまにもお伝えしなければと思いながら、先送りになってしまっていた普段の開館日のレポート。この度、ついに公開です…!

 

■「男木島図書館の本を囲む会」を開催

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正式オープン以来初となる開館日だった先月17日。新潟に昨年オープンしたばかりの写真集を中心にした新刊と古書をセレクトした本屋BOOKS f3(ブックス エフサン)の店主、小倉さんをお招きして「男木島で図書館の本を囲む会」が開かれました。

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平日のお昼間だったので参加者は少なめでしたが、その分のんびりと和やかな雰囲気でスタート。本棚にずらりと並んだ本の中から一人ひとりが選び出したお気に入りの数冊を、円になって座り思い思いに紹介し合いました。

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誰もが知る文学作品から写真集、改修期を思い起こさせる『左官読本』なんていうマニアックな本まで、年代もジャンルも多岐に渡った本が集まりました。

「自分の手に取らない、知らない本を、『ここが良くてね!』と話してもらえると、その本が急に身近になったり、興味がわいたりしました。参加者のポップ(おすすめの理由を書いたカード)とともに本棚に戻した本を、訪れた誰かが手にとって借りていってくれたらすごくうれしいです」と振り返った小倉さん。きっと参加者のみなさんも同じ気持ちでいらっしゃることでしょう。

 

■神出鬼没の「お茶会」と、こども放課後英語教室

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今週末3月5日に開催する朗読会(詳しくは前回の記事をご覧ください)の打ち合わせのために香川県出身の女優、木内晶子さんがご来館されていたある日。島のヨン姉がふらりとやって来て、お茶を点てて振る舞ってくださいました。思わぬおもてなしに、その場に居合わせた全員が笑顔になりました。

「お茶点てるんならこれぐらいの人数の時が良いね。またやりましょう」と言いながら去っていったヨン姉。運が良ければ、あなたもいつかこのお茶会を体験できるかも…?(笑)

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夕方には、授業を終えた子どもたちが図書館にやって来ました。高松から週に一度ぐらいのペースで男木に通っているジャンさんが講師となり、英語教室を開いてくださいました。

「今日は英語で算数をやってみよう!」と、ジャンさんは1から20までの数字と+(plus)、−(minus)、=(equal)を組み合わせた計算式を次々と出題。子どもたちは指折り数えながら、正解を言い当てるととてもうれしそうにしていました。

そんな様子を見ながら、わたしも図書館の運営に携わる身として、この場で人々のコミュニケーションが生まれていることを非常にうれしく感じたのでした。

 

■移住者対談—「報・動・力」取材を受けて

先週末28日は開館日でしたが、15時〜16時30分の間はクローズさせていただきました。ご利用予定されていた方にはご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。

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クローズしていた館内では、KSB瀬戸内海放送さんの「報・動・力」という番組の対談撮影を行っていました。今回は移住者特集ということで、男木島図書館からは福井大和さん・順子さん夫妻、「破壊王」「看板屋」の異名を持つ橋本さんが参加。そのほか、昨秋にフレンチレストラン「ビストロ伊織」をオープンさせた前田さん一家とベテラン底引き網漁師の昇(のぼる)さんも同席されました。

水道橋博士と多賀さんから投げかけられる質問にそれぞれが答える形で、和気あいあいと対談は進められました。図書館のことはもちろん、男木のホットスポットや「今」が詰まった内容になっていること間違いなしです。放送予定日時は3月19日深夜0時45分〜だそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

■本棚から溢れ出るほどの本と想い、受け取っています

男木島図書館には日々、あたたかい応援のメッセージとともに全国から本が続々と寄せられています。公開しているAmazonのウィッシュリストからお送りくださったり、所有されていた本を段ボールいっぱいに詰めて届けてくださったり、直接図書館までおいでになり手渡ししてくださる方がいらっしゃったり。中には数日おきに本をお送りくださる母のような方まで…!到着のご連絡やお礼など個別にできていないのを心苦しく思う一方で、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当に、ありがとうございます。

想定外の本の量と反響にうれしい悲鳴を上げながら、少しずつながら贈り主さまのお名前とメッセージを入れ終えたものは順次本棚へと整理を進めています。

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現在はおかげさまで、壁面に据え置きで設けた本棚はあらたに入れる余地のないほど、びっしりと本が詰まっています。ちなみに蔵書数は2月末時点で3000冊弱でした(取材合間に地道にカウントしてくださった毎日新聞の深尾さん、ありがとうございました!)開館式当時は500冊ほど盛っていた計算になりますが、悪しからず。

 

 

当面の開館予定日時は引き続き、毎週金曜〜月曜の13時〜17時です。

「たくさんの『出会い』が訪れる春を迎えることができますように」

そんな気持ちで、今月も男木島図書館でゆるやかにみなさまのお越しをお待ちしておりますね。

 

 

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