夏休みもそろそろ折り返しですね。
男木島では先週末に二年に一度の一大イベント、夏の大祭りを終えたばかりですが、
この週末には盆踊り、カラオケ大会と、まだまだイベント三昧でめまぐるしい日々です。
そんな中、男木島図書館でも夏の癒しウィークに続く特別企画第二弾として
8月12日(金)に【図書館で珈琲を愉しむ会】を開催しました。
ゲストにお迎えしたのは、珈琲店watermarkのくりはらしをりさん。
くりはらさんは実店舗はお持ちでいらっしゃらないものの、
岡山を拠点にオンライン通販やマルシェ出店を中心にしながら
生豆から手挽きでていねいに焙煎された珈琲豆を製造・販売されています。
今回のイベントでは、産地も煎り加減もさまざまな5種類の珈琲豆をご用意くださいました。
「深煎りするほど豆が焦げたようになるので苦味が増してくるけれど、
同時にカラメルのような甘味が出てきたりもするんです。
それぞれの豆によって自分が『一番おいしいな』と思うところで煎りを止めています」
そう語るしをりさんのこだわりが感じられるメニューを前に、
「どれも美味しそう〜」と頭を抱える人が続出しました。
暑かったこともあり、飲み方として一番人気だったは冷ミルク珈琲。
目の前で淹れてもらったという特別感もあいまって、
濃厚でスッキリ味わい深い口当たりが満場一致で大好評でした。
「ミルク珈琲というと珈琲の割合を多めにしたくなるところだけど
珈琲を入れすぎると逆に水っぽくなっちゃうので、
濃いめにつくった珈琲をたっぷりのミルクで割るといいですよ」と、
すぐにでも真似したくなる美味しさの秘訣を教えてくださいました。
ほかにも、珈琲豆の最適な保存方法や珈琲豆の熟成などに関するうれしい豆知識をはじめ
しをりさんが珈琲店watermarkをはじめるようになったきっかけや珈琲にかける想いなど、
この場でしか聞けないようなトークが盛りだくさんでした。
がちっと形式を決めたイベントではなかったので、ひとしきりしをりさんにお話いただいた後に
居合わせた参加者みんなでゆるゆる自由になごやかトークを楽しんでいたところ、
現在図書館ミニギャラリーにて「著者近影」展を展開中の松蔭浩之さんのサプライズ訪問があり…!
珈琲だけでも贅沢気分だったところ、松蔭さんの登場によって館内のボルテージは最高潮となりました。
「図書館で展示するって約束した状態で去年の夏下見に来たときは、すっからかんで壁もなかったヨナァ(苦笑)」
松蔭さんのそんな一言をきっかけに図書館改修当時の裏話やここ数年の男木島事情なんかも話題に上り、
図書館がもともと廃墟のようだったことや過去3年のうちに約40人の移住者が定住したことに対しては
おどろきの声が多数寄せられたのでした。男木島、侮るなかれですぞ。
入れ替わり立ち替わりしながら、20名ほどの方がしをりさんの珈琲を愉しんで帰られました。
立ちこめる珈琲の香りに酔いしれながら本をたしなむひとときというのは、やはり誰にとっても格別のようで。
ふだんの開館日よりもゆったり過ごしていかれる方が多かったように思います。
最後に、「イベント参加したかったけど来れなかった…」という人に朗報です。
男木島図書館でふだんお出ししている珈琲は、watermarkさんの珈琲豆を使用させていただいております。
しをりさんはいらっしゃいませんが、図書係がまごころ込めてハンドドリップでご提供させていただきますので
読書のおともにぜひともご利用くださいね。
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