先日の記事でお知らせした、12日の歌の会。
ゆっくりとした雰囲気の中、これからどんな風にやっていこうかしら、という話から始まりました。
今日はレポート的に、その内容を書いていきたいと思います。
(写真はこの歌の会をしたいねと話をしたきっかけ、12月のトークイベント「わたしたちの瀬戸内暮らし」の日のものです)
まずは、基本気軽な会でありたいということ。
文化には歴史があり、歴史に基づくルールがあります。ざっくりした喩えになりますが、着物を着る時に、季節、帯と着物の柄の合わせ、着て行く場所等々によって決まりがあるように。でも、最初に決まりばっかり言われたら、ちょっとハードルが高くなっちゃうんじゃないかな、と。
私たちは受験勉強をしているわけではないので、まずは興味を持つこと。
そこからゆっくり進んでいけたらいいなということが、共通した想いでした。
そもそも、今回一緒にやろうと言ってくれた迷路のまちの本屋さんの中田幸乃さんも私も、俳句や短歌に関しては「これから学んでいこう」というひよっこです。そういった意味では、この会は「先生に教えて欲しい」という人には向いていないものになると思います。もしかしたら、先生を呼んでお話を聞く回などもあるかもしれませんが。どちらかというと「言葉にすることを楽しむ」、その中から一緒に学んだり、お互いのことを知っていけたらな、という気持ちでいます。
「スマートフォンで写真を撮るみたいに、気軽さを持って自分の気持ちを句や短歌にできたら。」
- 俳句と短歌どちらでも良い
- 場所は男木島図書館に限らず会としてあちこち行けたらいいね
- 好きな句や短歌、短詩の紹介もあり
- 家で考えてきたものを発表するのでも、その場で考えるのでも大丈夫
- 瀬戸内に関係する歌人や、詠まれた句や短歌も調べていきたい
会の名前は「イソヒヨドリ短詩会」と名づけてみました。
瀬戸内の風景を見ながらの音。自由に飛べるようになれたらいいな、という気持ちをこめて。
そんな私たちが、この第一回に詠んだ句を紹介。
寒日和 プリンが届く 島の子へ ーー 幸乃
冴ゆる風 ガラス戸の音で 波を知る ーー 順子
島で冬の歌をということで、うんうん唸って悩みながら、図書館に寄贈いただいた「斎木創歌集 海のこだま」を手に取ると
日ならびて欠航続く冬の時化沈黙がちの島となりたり
という歌が。
詠もうとしたことによって、改めて、美しさを知るのでした。
次回の開催予定は3月です。また詳しく決まりましたらお知らせをしますね。
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