われわれはあまりに黙読になれすぎた。文章を音読することは、愛なくてはかなわぬことだ。
島崎藤村
この言葉に打たれたところから、イソヒヨドリ短詩会3月の会は始まりました。
持ち寄った本を見せあったところ、ある本の扉にあった言葉です。
確かに私たちは黙読になれすぎている。
声に出して読んだ時に、詩の持つリズムはまた違った音を持って私たちの心をノックします。
3月は、季語を幾つか選んでそこから句を作るということをしてみました。
選んだ季語は
- 山笑ふ
- 石鹸玉
- 猫の恋
- 亀鳴く
- 春の山/海/波
- 蛙の目借り時
ちなみに蛙の眼借り時って皆さんご存知ですか?私は知りませんでした。
春、蛙がさかんに鳴く頃の眠くてたまらない時期。 〔蛙が雌を求める意の「妻め狩る」から転じたとも、「蛙に目を借りられ」て眠いからともいう〕 ーー 大辞林
なんだそうです。不思議な言葉ですね。
また今回はいろんな本を持ち寄って読んだりもしました。
宿題的に持ってきてくれた句もあり。
ねこの恋さえうらやましかげの恋 ーー 順子
ゴミ捨て場 幸も不幸も「春のせい」 ーー 幸乃
「はるは、にがみ」 つぶやく深夜の買い物客 ーー 幸乃
そして、あっという間にまたイソヒヨドリ短詩会の月。
5月21日(土)13時から男木島図書館にて行います。
Facebookでイベントページを作りました。
https://www.facebook.com/events/1765518716797026/
参加したいな、という方はイベントページで参加をポチッとしていただくか、こちらのページにコメントください。
言葉のこと、皆さまとご一緒できることを楽しみにしています。