年始に寄せて「変わっていくものと変わらないもの」

あけましておめでとうございます。
年始に寄せて、という言葉も4回目になりました。
重ねていくということ、続けられているということに小さな幸せを感じています。
写真は今年のものではなく、去年の年明けに撮ったもの。フィルムで撮った写真は時差があって、「旬が過ぎた」みたいになってしまって公開する機会がないものも多いのですが、こんな風に昨年のお正月の写真を今年あげることができるのはこの図書館を続けられているからで、重ねた写真をめくるみたいに確かな手応えがあります。

いきなり個人的な話になりますが、図書館をしたり、フィルムで写真を撮ったりしている私の本業はWebデザイナーです。図書館にいる時もMacBook Proを開いて仕事をしていたりします。アナログとデジタル。これは決して対立する軸にあるものではないと思っています。

電子書籍と紙の本、デジタルカメラとフィルムカメラ、どちらにも良い側面があるように。

私たちは変化する時代に生きています。その変化の流れを見極めながら、流れに乗る船を操ることは大切なことです。でも同時に。紙の本やフィルムカメラを愛するように、変わらないものも大事にするということもできるはずと思っています。

昨年、男木島図書館に遊びに来てくれたたくさんの皆さん、そして男木島図書館の運営を手伝ってくださったたくさんの皆さんありがとうございました。
一昨年から昨年にかけて、屋根の修理のクラウドファンディングをおこない、たくさんの人が応援してくださったおかげで無事梅雨前に屋根の葺き替えを終えることができました。

雨が降ってても安心できる図書館最高!
これも本当に皆さまのおかげです。

男木島としての変化は、男木島生まれの赤ちゃんが誕生していってることが大きいかと思います。

男木島は人口160人ほどの小さな島です。考えてみるとちょっとした学校の全校生徒数より、島民の数は少ないということになります。その島で育つ子ども。それぞれの家庭のそれぞれの考え方があって、島での生活を選んだ人たちですが、子どもたちは楽しそうに育っているようです。

そんな変化のもと、島のお祭りなどの「変わらないもの」もみんなが大切にしています。

島の文化や人、建物をリノベーションする時に景観を守ろうとするちょっとした気遣い。みんなが大切にしているそういったものを図書館も同じように大切にしていきたいと思っています。

それから、一昨年からちょっとずつ続けている「男木島の聞き書き」もちゃんと形にできるように今年は頑張りたいのでした。

過去を捨てるわけではなく、過去を持って現代を生きる。変わっていくものも変わらないものも大事にする。決してそれは矛盾することではないと信じています。

今これを読んでくださっている皆さまのご多幸をお祈りしつつ。
長くなりましたが、年始に寄せて。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 特定非営利活動法人男木島図書館
理事長
額賀順子

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